国際交流

国際的視野を育成

海外の大学との学術交流を通じて、
グローバル化する世界を見据えた広い視野を養う
国際交流
看護学部および大学院看護学研究科では、先端的な医療を特徴とする米国、高福祉を特徴とするノルウェー、社会が大きく変わろうとしているモンゴル、多文化主義のカナダといった多様な国々との交流を通して、国際的視野を育成しています。

現在、3つの大学と国際学術交流協定を締結しており、看護学部設立当初から交流のあるカリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)とは、2008年に学術交流協定を締結し、以降、UCLAの教員を看護学部に招き、学部生や大学院生を対象に米国の看護実践や研究に関する講義を実施しています。UCLAとの間では、共同研究や大学院生派遣プログラムの実施を検討中で、今後さらに充実したプログラムになる予定です。
また、2006年からはモンゴル国立医科大学との交流事業も開始され、2011年に学術交流協定を締結し、教員研修の受け入れを行っています。最近では、2021年にノルウェーのインランドノルウェー応用科学大学とも学術交流協定を結び、共同研究や学生の海外研修を相互に行なっています。

海外の大学への短期研修プログラム

カリフォルニア大学ロサンゼルス校

アメリカ協定校

「UCLA」の略称で広く世界に知られるアメリカの名門大学。医療分野の教育・研究でも高い水準を誇ります。1989年より学術交流を実施しています。

  • UCLAの教員を招き、特別謂義で医療や看護を学ぶ
カリフォルニア大学ロサンゼルス校

最近の国際交流事業

2019年6月にUCLAの教員2名を招聘し、学部生、大学院生に向けて講義を行いました。
学部生には「米国の高齢化の現状と課題」や「高齢者の水分管理」について、大学院生にはゼミナール方式で先生方が実施している研究紹介の後、用いられている研究方法についてディスカッションを行いました。日本にいながら、米国の先進的な看護実践や研究に触れることができ、とても刺激的な内容でした。特に、看護実践を評価し科学的な根拠を作っていく姿勢が印象的で、これからの私達にも求められる姿かもしれません。
UCLA_mary先生2019

モンゴル国立医科大学

モンゴル協定校
モンゴルの現代医学を担う、国内唯一の医科大学。看護、医学、歯学など幅広い医療分野を網羅しています。2006年より学術交流を実施しています。

  • 教員研修の受け入れや本学部教員の派遣によりモンゴルの看護教育の向上を支援

最近の国際交流事業

2017年4月、モンゴル国立医科大学より2名の先生が来日され、日本の医療や看護教育の現状を見学されました。また、学生に向けてモンゴルの看護や保健医療システムについて講義もしていただきました。日本の進んだ医療の現状と丁寧な看護ケアに感心され、モンゴルでの教育に生かしたいと言われていました。歓迎パーティーや観光などを通して学生との交流や日本の文化も楽しまれ、同じアジアの国として絆を深めました。
モンゴル国立医科大学

インランドノルウェー応用科学大学

ノルウェー協定校
約13,000人の学生が学ぶ総合大学。看護分野のほか、社会福祉や公衆衛生分野の学科も擁しており、2017年より交流を開始しています。

  • 海外研修プログラム(1~2週間)
  • 留学生の研修受け入れ

最近の国際交流事業

2017年6月、インランドノルウェー応用科学大学より学生2名と教員2名の研修を受け入れました。研修では、北里大学病院はじめ福祉施設を見学したり、学生の技術演習に参加したりと様々な体験をされました。日本の医療福祉は高福祉国家として知られるノルウェーとは異なる点がたくさんあり、とても興味深く研修をされていました。特に、日本の高齢化とその対策については、世界的にみても注目されていますので、学ばれることが多かったようです。学生が歓迎パーティーを企画したり、学生同士で観光に出かけたりと、とても楽しい交流になりました。また、翌年にはインランドノルウェー応用科学大学における海外研修を実施し、病院やホスピスの見学、講義を受けました。北欧の夏はとても美しく、ホームステイでのホストファミリーとの交流は忘れられない思い出となりました。
NW_修了書2018

マックマスター大学

カナダ
3万人の学生と70以上の研究機関を擁する、カナダの名門大学。PBL(Protllem-BasedLearning)を開発した大学として知られています。2019年より交流を開始しています。

  • 海外研修プログラム(1~2週間)
Mcmaster_修了書3人

最近の国際交流事業

2019年8月に、「国際看護論演習」の授業で、マックマスター大学海外研修が行われました。カナダは、多文化主義を掲げ、移民の持つ多様な文化を受け入れながら国家としてまとまっていくことを目指した国です。そのため研修では、「カナダの保健医療制度」や「看護体制と実践」などの講義に加えて、「ファーストネーションの健康」「移民への健康支援」など、カナダらしいテーマでの講義が行われました。また、問題解決型学習(プロブレムベースドラーニング:PBL)発祥の地とされているマックマスター大学では、大規模なスキルスラボを持ち、PBLを使用した講義がなされています。研修では、チューターとともにPBLを使用した症例検討も体験し、アクティブラーニングの重要性を学びました。

マックマスター大学

国際的な視野で看護を学ぶ

国際看護論演習(3・4年次選択科目)

グローバル化により、看護師も異文化圏の患者さんと接する機会が増え、国際的な視野が求められています。3年次または4年次に選択履修できる「国際看護論演習」では実際に海外の大学を訪れ、保健医療システムや保健政策、看護職の役割の違いなどを比較しながら、看護の普遍的な概念や役割の多様性を学びます。※研修先はマックマスター大学を予定。

国際チーム医療演習

本学ではチーム医療をモットーとしていますが、国境を越えてチーム医療を実践していくための教育にも力を入れています。毎年開催している「国際チーム医療演習」では、看護学部の他、医学部、薬学部、医療衛生学部の学生と、海外交流校の学生が相模原キャンパスに集まり、ともにチーム医療について考えます。本学と海外学生による混合チームで症例について討論・発表を行い、各職種の役割やチーム医療の重要性を学びます。また、海外の保健医療福祉制度の違いを学び、その背景にある文化的な特徴を考えます。2020年度はオンラインで7ヵ国の学生と交流しました。英語を使用して討議を行っていきますが、言語や文化の壁を越えていかにチームを作っていくか、チームビルディングの力が試される演習です。
国際チーム医療演習