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演題 | Immunometabolism: an emerging frontier to control the immune systems -「代謝で免疫を制御する」ことを目指して |
講演者 | 遠藤 裕介(エンドウ ユウスケ)氏 [(公財)かずさDNA研究所 オミックス医科学研究室 室長 ] |
開講時間 | 16:30~ |
場所 | 相模原キャンパス L2号館 410教室 |
詳細 | 近年、代謝システムと免疫システムとのクロストークを正確に理解することで、代謝疾患や免疫疾患の予防・治療を目指す「イムノメタボリズム」研究が注目されている。 イムノメタボリズムの研究対象は、特定の代謝経路・代謝物による免疫細胞の分化/機能制御を解明する基礎研究から、肥満や糖尿病に代表されるメタボリックシンドロームなどの疾患治療を目指した応用研究まで多岐にわたる。 従来は、代謝酵素の遺伝子改変動物を用いたフェノタイプベースの解析が研究の大半を占めていたが、分析技術の発展により、解糖系代謝、ミトコンドリア代謝および脂質代謝を介した細胞・分子レベルでの緻密な制御機構の解析が活発化している。 こうした未解明の領域に対して、私たちの研究室ではゲノム編集技術によるハイスループットスクリーニングやリピドミクス解析などを有機的に組み合わせることで、脂肪酸合成のボトルネック酵素であるACC1や不飽和化酵素SCD2によって産生される脂質代謝物が免疫細胞の早期活性化・機能分化・記憶形成など一連の重要ステップに必須であることを解明した。本セミナーでは、この数年間で我々が見出した代謝と免疫の接点について、最新の知見を交えて紹介する。 |
担当 | 免疫学講座 |
対象 | 教職員・学生 |
備考 | なお、本セミナーは大学院理学研究科の特別講義を兼ねています。 単位取得専攻分野:分子科学専攻・生物科学専攻 |