NEWS & EVENT
演題 | 体内時計とは何か?~概日リズムの成立機構から疾患との関連まで~ |
講演者 | 八木田 和弘(やぎた かずひろ)氏 [京都府立医科大学大学院医学研究科統合生理学 教授] |
開講時間 | 16:30~ |
場所 | 相模原キャンパス L2号館 307教室 |
詳細 | 概日時計(体内時計)は、生物界共通の環境適応機構であると同時に、全身の細胞レベルに備わる普遍的な細胞生理機能である。ヒトを含む哺乳類においても、その安定した約24時間リズム(概日リズム)によって細胞から個体レベルまで階層を超えて生理機能の動的恒常性を維持している。従って「自分の体内時計に従わない生活」はさまざまな健康障害を引き起こすことが知られ、多岐にわたる疾患リスクとの関連が指摘されている。しかし、現在でも、その病態生理は十分に解明されたとは言えず、未だ予防法や対策の構築に至っていない。 我々はこれまで、ES/iPS細胞など多能性幹細胞のin vitro分化誘導培養およびマウス胚を用いた概日リズムの成立機構の解明、さらに、マウスを用いた概日リズム撹乱環境の長期暴露による病態再現モデル(マウスコホートモデル)の解析、を進めている。本セミナーでは、体内時計の成立機構で見えてきた概日リズムの原理が疾患発症メカニズムとどのようにつながるのかも含め議論したい。 |
担当 | 分子生物学講座 |
対象 | 教職員・学生 |
備考 | なお、本セミナーは大学院理学研究科の特別講義を兼ねています。 単位取得専攻分野:分子科学専攻・生物科学専攻 |