2021.03.11化学科
前山拓哉助教(理学部化学科)が、2021年日本アイソトープ協会奨励賞を受賞
前山拓哉助教(理学部化学科)が、2021年日本アイソトープ協会奨励賞を受賞しました。
アイソトープ・放射線利用研究における理工・ライフサイエンス分野では、物理・化学・生物学からみた放射線の基礎、アイソトープ製造、放射線計測、放射線による物質科学、新材料・新プロセス創製、DNA・細胞における相互作用を基礎とした人体・動植物への影響、地球環境への影響などのあらゆる分野を網羅しており、これらの成果を融合することで、今後も様々な分野での革新的な発展が期待されます。日本アイソトープ協会では、理工・ライフサイエンス分野において学術的に顕著な成果をあげ、今後のアイソトープ・放射線利用の拡大・発展をけん引することが期待される若手・中堅の研究者に対して、表彰するための「日本アイソトープ協会奨励賞」を設けております。
前山拓哉助教は、高精細化が進む重粒子線治療において三次元物理線量分布の評価を可能とする化学線量計の開発を進めており、線量応答がLET依存しない特性を示した線量計の開発や蛍光プローブの導入による高感度化の成果が評価され、放射線治療の信頼性のさらなる向上に大きく貢献するものとして本奨励賞の受賞となりました。
第58回アイソトープ・放射線研究発表会 会期中(オンライン開催)に授与式及び受賞講演が予定されています。
(参考情報)日本アイソトープ協会奨励賞のHP
https://www.jrias.or.jp/report/cat1/309.html