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2024.02.19化学科

化学科、分子機能化学講座、肖万里君、石田雄規君、長谷川真士講師、真崎康博教授の「 [2.2]パラシクロファン誘導体のに基づいたポリマーキラル誘起添加剤の開発」に関する研究論文がAdvanced Functional Materials に掲載されました。

修士課程、石田雄規君、肖万里君、長谷川真士講師、真崎康博教授の研究がAdvanced Functional Materials に掲載されました。(インパクトファクター19.9)

本研究は、わずか3%添加するだけで有機ELデバイス等に用いられる汎用発光性ポリマー(F8BT)を円偏光発光性の色素材料に変えるキラル誘起添加剤を開発しました。新しく開発した添加剤は[2.2]パラシクロファンとカルバゾールからなるキラル分子で、新規合成法を適用することで初めて合成が達成されました。
円偏光は、がん細胞の可視化や最新鋭のセキュリティー認証テクノロジーへの応用、立体視可能な手術用の三次元表示用有機ELディスプレイなどへの応用が期待され、活発な開発研究が行われています。従来の円偏光発光材料はキラル発光色素を発光体として利用しておりましたが、本研究で開発したキラル誘起添加剤(キラルシクロファン)を利用することで、有機デバイスに汎用的に利用されるキラリティーを持たないポリマーを円偏光発光材料として利用することができます。これにより、円偏光発光材料の製造コストを抑えることができ、発光デバイス等への応用につながります。

https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1002/adfm.202315215

本研究は、戦略的創造研究推進事業(CREST)(課題番号JPMJCR2001)「円偏光発光材料の開発に向けた革新的基盤技術の創成」、科学研究費補助金 基盤研究C(課題番号 JP21K05043)並びに(課題番号 JP22K05070)によって行われました。

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