生命現象は生命を構成する分子が引き起こす化学反応によって支えられています。生命現象を分子レベルで理解するには、化学の知識と研究が必要不可欠であり、さらに理解された生命の仕組みを使って、人類の役に立つ新しい物質や反応を創り出すことも、化学の力によってはじめて可能となります。 北里大学理学部化学科では、生物科学科・物理学科と連携しながら、生命現象を分子レベルで理解するための基礎知識を身に付け、さらに優れた機能・物性をもつ新規な物質や、環境に優しい化学物質を理論および実験の両面から探求することを、教育・研究の目標としています。
現在、地球には膨大な数の人が生活しています。またその数は年々増大し、当然の結果として食糧不足、地球温暖化やエネルギー問題が起こっています。これらの問題を解決するのに化学が重要な役割を演じます。新機能を持った素材の開発、効率の良い太陽光発電、軽く耐久性に優れた風力発電装置、医薬品や食品開発の全てに、大学で学んだ化学の力が必要になります。また、問題を根本的に解決するのに必要な「考える力」を化学科は鍛えあげています。