北里大学理学部

Right menu

北里大学理学部

「エッシャー風だまし絵分子で強い円偏光発光特性を発現」: 分子機能化学講座、野島裕騎さん(博士課程1年)、長谷川講師の論文がChem. Eur. J.誌に掲載され、表紙に採択されました。

トップ 学部案内 化学科 新着情報「エッシャー風だまし絵分子で強い円偏光発光特性を発現」: 分子機能化学講座、野島裕騎さん(博士課程1年)、長谷川講師の論文がChem. Eur. J.誌に掲載され、表紙に採択されました。

分子機能化学講座、野島裕騎君(博士課程1年)長谷川真士講師、真崎康博教授の研究論文が欧州化学誌Chemistry A European Journalに掲載され、HotPaperに選ばれました。また、その概要を示した図が表紙(Front Cover)に採用されました。
  本研究はM.C.エッシャーの作品に代表されるような「不可能物体(不可能図形)」がキラル構造を持つことにヒントを得て、これをモチーフに不可能物体のようなπ共役系化合物を新しく合成し光学特性を調べたところ、非常に強い円偏光発光(CPL)を発現することがわかりました。
  円偏光発光は光の回転方向が制御された「円偏光」を直接発光する現象で、偏光が関与する光学デバイスへの応用が期待されますが、優れたCPL特性を示す材料に向けた分子設計は未だ知られておりません。今回合成した8の字型分子の構造とCPL特性の関係の調査から、CPLの強さが「分子の剛直性」とその結果引き起こされる「励起状態の非局在化」により増幅されることがわかりました。
  本成果は内視鏡手術などで使用される三次元ディスプレイの発光光源として期待される円偏光発光ダイオード(CP-OLED)の創発に大きく貢献します。
本研究は文部科学省科研費 (JP18K05092) および国立研究開発法人 科学技術振興機構(JST)、戦略的創造研究推進事業(CREST)「円偏光発光材料の開発に向けた革新的基盤技術の創成」(JPMJCR2001)による助成研究の研究支援によって実施されました。

論文タイトル: Small Figure‐eight Luminophores: Double‐Twisted Tethered Cyclic Binaphthyls Boost Circularly Polarized Luminescence
DOI: 10.1002/chem.202005320



クリックすると大きな画像が表示されます。