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生物物理学講座の渡辺豪講師らの論文がJournal of the American Chemical Society誌に掲載されました

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  物理学科 生物物理学講座 渡辺豪講師らの研究に関する論文がアメリカ化学会(ACS)のJournal of the American Chemical Society誌(IF=14.6)に掲載されました。
  本論文は、東京大学大学院新領域創成科学研究科の岡本敏宏准教授、三谷真人特任助教、竹谷純一教授、同大学大学院工学系研究科化学生命工学専攻の加藤隆史教授、富山高等専門学校物質化学工学科の山岸正和講師、筑波大学数理物質系の石井宏幸助教らとの共同研究による成果です。
  本研究では、これまで報告されている他の有機半導体に見られない集合体構造間の特異な相転移によって、製造プロセス適性が高く高性能の有機半導体であるデシル置換セレン架橋V字型分子C10–DNS–VWを開発しました。大型放射光施設SPring-8では、C10–DNS–VWは、高溶解性で電荷輸送に不利な1次元集合体構造と低溶解性で電荷輸送に有利な2次元集合体構造の異なる2種類の集合体構造を形成することがわかりました。興味深いことに、蒸着法および塗布結晶化法などの製造プロセスの種類に関わらず、薄膜作製時には電荷輸送に有利な2次元構造が再現性よく得られ、塗布プロセスで得られた単結晶薄膜を用いたトランジスタにおいて、世界最高レベルの11cm2/Vsの移動度、良好な電荷注入特性、高環境ストレス耐性が得られました。
  今回開発したC10–DNS–VWからなる有機半導体は、蒸着法や印刷法などの各種製造プロセスに対する適合性が高く、電子タグやマルチセンサーなどの各種ハイエンドデバイス開発が加速し、次世代のプリンテッド・フレキシブルエレクトロニクス分野の起爆材料となることが大いに期待されます。

  本研究は、渡辺豪講師が研究分担者として参画している文部科学省科学研究費補助金 新学術領域研究(研究領域提案型)「水圏機能材料:環境に調和・応答するマテリアル構築学の創成」の助成(JP19H05718)を受けました。

論文タイトル: “Alkyl-Substituted Selenium-Bridged V-Shaped Organic Semiconductors Exhibiting High Hole Mobility and Unusual Aggregation Behavior”
論文誌: Journal of the American Chemical Society
DOI: 10.1021/jacs.0c05522


関連リンク

<プレスリリース>

<論文のページ>

<新学術領域「水圏機能材料」>