北里大学研究所病院 漢方鍼灸治療センター

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当研究所について

ご挨拶

漢方鍼灸治療センター長
星野 卓之

星野 卓之

漢方鍼灸治療センターは、コロナ禍以前と同じく、伝統に基づいた漢方・鍼灸外来を継続しておりますが、2023年4月からは北里研究所病院の一部門として他科との連携を深めて参ります。また所内の臨床研究部は、北里大学薬学部教育・研究部門の東洋医学総合研究所として、今後も漢方鍼灸治療センターとともに教育・研究活動を進めることとなりました。

東洋医学総合研究所創設50周年であった2022年には、「守る伝統、攻める未来」というスローガンのもと、改めて漢方・鍼灸をアピールする活動を進めました。待合室では「生薬の宝石箱」など様々な漢方関連の展示を行い、研究成果や季節の養生を解説したポスターも掲示しています。港区や企業などで行われる会合に出向いて、医師や鍼灸師、薬剤師が講義を担当する機会も増えました。FacebookやTwitter、Instagramを通じて、一般の方々に親しみやすい東洋医学の話題を積極的に取り上げる試みも継続的に行っております。

2022年秋からは、皆様からの要望に応え、鍼灸外来の診療枠を土曜午後まで拡大しております。当施設の外来には半世紀にわたり医師・鍼灸師で連携してきた歴史がありますので、今後も相互に受診しやすい環境を実現していきたいと考えております。

はっきりした病気がない方にも気軽に受けて頂ける漢方ドックは、漢方専門医の診察をもとに養生法を提案する機会として、更に発展させていく所存です。

ネットを通じた教育活動としましても「はじめての東洋医学歴史講座」などをシリーズ開催し、合わせて過去の動画を受講できるようにしていきます。これらの教育的な東洋医学の情報提供についても、ホームページやFacebookで発信しています。

当施設では開院以来一貫して対面での丁寧な診察を重視しています。ただ来院が困難な場合を考慮し、コロナ禍で外出が控えられる以前からオンライン診療を導入しておりました。2022年からは風邪以外の疾患でもオンラインでの初診が可能となっています。また随時、電話診療やオンライン再診・医療相談を受け付けており、全国へ向けて迅速に漢方薬の発送をしています。

昔ながらの煎じ薬と、身体に優しい鍼による、本格的な日本伝統医療を今後も継続して参りますので、宜しくお願い申し上げます。

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