第456回獣医学科セミナー<Faculty seminar>

2021-08-04
17:00
A棟3階 A31講義室

イベントの概要

第456回獣医学科セミナーを以下のように開催いたします。教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。

タイトル
病気と遺伝子の研究

演者
佐々木 隼人 先生 (実験動物学研究室)

セミナー内容(要約)
ヒトの遺伝子疾患データベースOMIMには2021年7月現在、単一遺伝子の変異のよる疾患または形質が認められる遺伝子が4,104個登録されている。単一遺伝子疾患の研究は多くの新規遺伝子の発見をもたらし、原因遺伝子の生理学的機能の知見につながってきた。ヒトゲノムの解読以後はシークエンス技術が急激に向上し、ゲノム上に無数に存在する一塩基多型(SNPs)の解析により遺伝子マッピングは容易になり、発症や症状に影響する疾患関連遺伝子や多因子疾患の原因遺伝子の同定も可能になるなどフォワードジェネティクスの目覚ましい進歩があった。一方で、病態や分子機序の解明には動物モデルが大きく貢献してきた。また、外来遺伝子をゲノムに導入するトランスジェニックや内在遺伝子を破壊するジーンターゲティングの技術を用いて、疾患モデル動物を人為的に作出することも可能になった。さらにCRISPR/Casによるゲノム編集技術の登場により、遺伝子から生命現象を探るリバースジェネティクスは飛躍的に進歩している。
本セミナーでは病気の遺伝学(遺伝医学)のあらましと、フォワード/リバースジェネティクスの両面でマウスを用いて研究を行っている実験動物学研究室の研究アプローチについて解説する。また、当研究室で現在、系統維持しているマウスミュータント系を紹介する