第457回獣医学科セミナー<第29回環境化学討論会・英国王立化学会賞受賞記念講演>「コンピューターシミュレーションによる天然記念物オガサワラオオコウモリの化学物質感受性評価」演者:武田 一貴先生(毒性学教室)

2021-11-10
17:00
A棟3階 A31講義室

イベントの概要

第457回獣医学科セミナーを以下のように開催いたします。教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。

タイトル
コンピューターシミュレーションによる天然記念物オガサワラオオコウモリの化学物質感受性評価

演者
武田 一貴先生 (毒性学教室)

要旨
化学物質感受性には大きな動物種差があるため、環境汚染が野生動物に与える影響を評価するためには実験動物に加えて個々の動物種に対するアセスメントが不可欠です。オガサワラオオコウモリは小笠原諸島唯一の固有哺乳類種であり、現在100~200頭ほどしか生息していない絶滅危惧種・天然記念物・国内希少野生動植物種です。本研究では現在小笠原諸島で行われている外来ネズミ駆除のための殺鼠剤散布に対する本種の感受性をコンピューターシミュレーションにより解析しました。殺鼠剤感受性に係るタンパク質立体構造をGoogle傘下のDeepMind社が開発したAlphaFold2により予測し、殺鼠剤との結合性をドッキング・分子動力学シミュレーションを実施しています。このようなシミュレーション手法の獣医・野生動物研究への応用事例としてお聞きいただければ幸いです。