北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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濱野 美夫 先生 (栄養生理学研究室)

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濱野先生の素顔

濱野 美夫 先生
動物資源科学科 栄養生理学研究室
濱野 美夫 先生

先生は2018年4月にご着任されました。詳細な経歴は
(http://kerid-web.kitasato-u.ac.jp/Profiles/110/0010922/profile.html)
に記載されていますが、ご着任前は、秋田県立大学生物資源科学部附属フィールド教育研究センター家畜栄養生理学研究室で研究生活をおくられてきました。
― 十和田市および十和田キャンパスの印象はいかがですか。 本学の卒業生でもあるので、学部も市街も以前と変わりないところと新しさを感じるところが混在していますが、故郷に帰ってきたという感覚です。 ― 学生の印象はいかがですか。 着任したばかりですが、限られた機会で接したなかでは学年に関係なく明るくて礼儀正しい学生が多いという印象です。 ― 動物資源科学科の教員になった感想を聞かせてください。 栄養生理学研究室は、家畜から人まで、飼料から食品までを対象とする教育研究を担っています。研究室のもう一つの役割は当学科のアニマルサイエンス系とバイオサイエンス系の橋渡し役でもあります。このように対象領域が幅広いので、これらの役割を果たす難しさは感じますが、これまでの経験を生かすとともに、研究の新たな展開や発想も絶えず意識しながら人材育成と研究に貢献できるよう努力していきたいと思います。 ― ご趣味は何ですか? ドライブ・旅行と海釣りです。 ― 研究を開始するきっかけは? 大学院生の時に、どうすれば筋肉(食肉)の量や質を改善できるのかについて筋肉のタンパク質代謝に関心をもって取り組んだのが始まりです。具体的にいうと、肉用鶏(ブロイラー)を対象として、成長を促進する薬剤の作用メカニズムと栄養条件との関係について、筋肉のタンパク質が合成・分解される速度などを解析して研究を進めました。 ― 先生が本学に着任するまで、どこで、どの様な研究をされていましたか?今、進められている研究の内容について教えてください。 最初は秋田県立農業短期大学に赴任し、以後、組織改変を経てこの3月まで秋田県立大学生物資源科学部に所属していました。畜産学分野の教育に携わり、研究ではブロイラーにおけるα-リポ酸という機能性成分の作用を長年に渡って明らかにしてきました。この研究のなかでは、さらに胸肉の肉質改善方法を模索しています。これに加えて最近では、資源循環型畜産にも関心をもち、肉用種牛の日本短角種の生産や、木質系飼料の開発について取り組んできました。 ― なぜそこに注目したのですか? これらの研究では、それぞれの背景があって取り組んできました。鶏胸肉の品質改善に関して絞ると、国内では胸肉より腿肉の需要が高く、これを反映して価格の格差も長年続いています。一般的な鶏肉はブロイラーの肉なのですが、生産されているブロイラーは海外で作られた品種に依存しています。海外では胸肉志向なので、ブロイラーの改良は胸肉をいかに増加させるかに力が注がれています。「食料の自給」や「国産」への国民意識は高まっていますが、ブロイラーの改良が進めば、胸肉と腿肉の部位間の消費格差は一層広がることが懸念されます。一羽の鶏から得られる肉すべてが余すことなく消費されることが望まれます。このような胸肉需要の問題を、機能性成分の利用などの栄養生理学的アプローチによる肉質改善から解消できないかと考えた次第です。 ― その研究は、将来、どのように私たちの生活に関わってきますか? 消費者の健康志向の高まり等から鶏肉の消費量は毎年増加しています。胸肉もサラダチキン等の加工・調理技術の進歩により需要は伸びているものの、卸売価格では依然として腿肉のそれを大きく下回ったままです。胸肉がこれまで以上に消費者の嗜好や調理・加工に合う品質に改善できれば、健康志向の面だけでなく、美味しさも備えた胸肉として食べ方のバリエーションが増すなど、その消費動向が高まるものと期待しています。 ― 学生とどのように研究を進めていきたいと考えていますか。 人の食生活や健康を支えている畜産の今後のあり方や提案も含めて広くディスカッションしながら、研究を進めたいと考えています。 ― これまで経験されてきたことから、これからどんなことを学生に伝えたいと思いますか? 動物資源科学への興味・関心はそれぞれ違うと思いますが、関心深いことだけに埋没せず、将来の備えとして貪欲にいろいろな知識や技術を修得し、それらを使いこなせる思考力も養うことが大切であることを知ってほしいと思います。 ― 先生はどんな夢をお持ちなのか教えてください。 研究成果の集大成として、将来的には自身の多くの研究成果が詰まった、健康機能や美味しさを備えた鶏肉が提供できる銘柄鶏をつくり、国民の食生活が一層豊かになるような畜産振興に貢献することです。 ― ありがとうございました。