北里大学 獣医学部 動物資源科学科

北里大学獣医学部

  • トップ
  • 学部案内
  • 学科・大学院案内
  • 入試ガイド
  • 就職・進学情報
  • 授業情報
  • キャンパスライフ
  • 附属施設

小倉匡俊 先生 (動物行動学研究室)

トップ 学科・大学院案内 動物資源科学科小倉匡俊 先生 (動物行動学研究室)

小倉先生の素顔

小倉 匡俊 先生
動物資源科学科 動物行動学研究室
小倉 匡俊 先生

小倉先生は、平成26年1月に着任されました。詳細な経歴は
(http://kerid-web.kitasato-u.ac.jp/Profiles/85/0008461/profile.html)
に記載されていますが、ご着任前は、京都大学 野生動物研究センターで研究生活をおくられてきました。
小倉 匡俊 先生―十和田市および十和田キャンパスの印象はいかがですか。 着任するまで十和田に来たことは無かったのですが、想像していたよりも暮らしやすく、十和田での生活を楽しんでいます。特に、冬場の雪の多さを覚悟していたのですが、思っていたよりも少なく、着任してから困った経験はありません。キャンパス内は自然が多く、特にたくさんの動物たちがいることは、動物好きにとってたまらない環境だと思います。 ―学生の印象はいかがですか。 熱意のある学生さんが多い印象があります。卒業研究や授業に、とても熱心に取り組んでいます。アパートで自炊している学生がほとんどで、近くに住んでいることが多いからか、みんな仲が良いのもとても印象的です。 ―大学の、あるいは動物資源科学科の教員になった感想を聞かせてください。 教育の仕事は面白いな、と思っています。教員になるまでは専ら研究の仕事に取り組んでいて、教育の仕事はあまり携わった経験がありませんでした。本学に着任したことをきっかけに授業や研究指導をおこなうようになり、それらを通じて学生が日々成長する姿を見ることができているのは、教育の仕事のおもしろさを感じさせてくれています。 ―研究を開始するきっかけは? 子供の頃からなぜか動物園や水族館が好きで、よく通っていました。そこで暮らす(飼育されている)動物たちの姿を見るうちに、「どんなことを考えながら暮らしているのだろう?」「動物たちの暮らしを良くするために、我々はなにができるのだろう?」ということが知りたくなりました。大学に進学してから、そのようなことを知るために比較認知科学や動物福祉といった学問領域があることを学び、研究を志しました。 ―先生が本学に着任するまで、どこで、どの様な研究をされていましたか?今、進められている研究の内容についてわかりやすく教えてください。 学生時代は研究所で実験動物として飼育されているニホンザルを対象に、さまざまな動画を見せて、どの動画をどのような方法で見たいのか、動画を見ることが暮らしの改善に役立つのかを調べる研究をしていました。また、動物園で飼育されているゴリラの社会行動について調べる研究にも取り組んでいました。卒業後は動物園動物を対象とした研究に本格的にシフトして、大型インコ類の認知能力を調べたり、オランウータンの発達に行動・形態・生理からアプローチする研究をおこなっていました。
 本学に着任した後も動物園動物を対象とした研究を継続し、コアラやニホンザル、レッサーパンダ、ピューマ、ライオン、カワウソ、キリン、シマウマといった動物を対象に、動物にとって暮らしやすい飼育環境を実現するための取り組みについて研究しています。また、大学内ではイヌを対象とした認知実験をおこない、イヌが持つこころの働きについて調べています。
小倉 匡俊 先生―なぜそこに注目したのですか? 動物園で飼育されている動物は、家畜や多くのペットとは異なり、本来は野生環境に暮らす動物たちです。したがって動物園では、動物が進化的に適応してきたのとは異なる環境で暮らしていることが往々にしてあります。そこで、飼育環境に様々な工夫(環境エンリッチメントと言います)を施すことで、動物にとって暮らしやすい環境の実現につながるはずです。また、適切な環境エンリッチメントを実施するためには、動物が何を考えているのかを知ることがその一助となるはずです。 ―その研究は、将来、どのように私たちの生活に関わってきますか? 動物と、我々人間が、よりよい関係を築くことにつながると考えます。本来暮らしているのとは異なる環境で動物を飼育する以上、その福祉に配慮することは我々人間にとっての責務であると言えます。逆に言うと、動物の暮らしに配慮できないならば、飼うべきではないとも考えます。身近な存在として動物と関係を続けていくために、私のおこなっている研究が役立つことがあればいいですね。 ―学生とどのように研究を進めていきたいと考えていますか。 本学には動物園やペットを対象とした研究に興味を持つ学生が多く在籍しています。そうした学生に、動物園動物やペットという身近な存在にも科学的にアプローチする方法があるということを、一緒に研究を進める中で学んでもらえたらと思っています。全国各地の動物園に一緒に訪れたり、もしくはペットとして飼育されている多くのイヌと触れあったりしながら研究を進めています。 ―これまで経験されてきたことから、これからどんなことを学生に伝えたいと思いますか? 将来の可能性は無限大に広がっていることを伝えたいと思っています。自分が大学に入学した頃を思い返すと、大好きな動物園をフィールドとして研究をしたり、一人で海外に出かけていって現地の様子を視察したり、そんなことができるだなんて想像もしていませんでした。ですが学生生活で恩師をはじめ様々な方から可能性を示していただくことで、色んなチャレンジができました。今度は自分が、学生に可能性を示す番だと思っています。 ―先生はどんな夢をお持ちなのか教えてください。 私はまだキャリアも浅く、研究でも教育でも確固たる足跡を残せているとは言えません。いつかこの分野で確かな存在感を放てるようになれたらいいですね。 ―ありがとうございました。