北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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動物資源科学科実習紹介−応用動物行動学実習(3)

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「寒冷に対する反応−動物も“限りあるエネルギー”を有効利用−しています」

2014年1月3日

応用動物行動学実習」は動物行動学研究室動物飼育管理学研究室が担当し、3年次後期に開講される科目です。実習では、ウマ、イヌ、ネコ、ウシ、ヒツジ、ブタなどを用い、「動物の行動」をキーワードにして、飼育管理技術をはじめ、動物をとりまく環境や調教技術まで、幅広い分野の技術と知識を身につけます。

【環境温度に対する反応〜寒冷時のウシの熱放散調節機序〜】
  動物は様々な環境あるいは環境の変化に対して「適応」します。また、その適応方法も様々で、行動的適応や生理的適応、さらには形態的適応に及びます。
  今回は、「寒冷に対する適応」ということで、生理的適応を中心に測定し、あわせて行動的適応についても考察します。

  家畜をはじめとして、すべての動物は自分の体を成長させたり維持したりあるいは生産(泌乳や胎児を育てることなど)をするためには、食餌(栄養素)を取らなければなりません。そして、その栄養素を有効に利用する仕組みが生体には備わっています。
  本実習では体の恒常性維持とエネルギーの有効利用という観点から、牛が寒さに晒されたときに、体の中の重要な部分(中枢や内臓など)の状態をどのようにして守るかを、温度を中心に観察していきます。食餌に含まれる化学エネルギーの一部は体の中で熱エネルギーに変換されます。それは暑いときには体の外へ排出しますが、気温が低いときには体温維持に利用されます。そして、さらに気温の低いとき(寒冷時)には、1)余分に熱を生産したり、2)生命維持に直接関わらない部分(末端や末梢)の温度を下げて、エネルギーを節約します。
  これらを体各部の皮膚温、深部体温、呼吸数、心拍数を測定しながら観察していきます。
  環境温度の変動に対応して働く動物の「生命維持機能」、そしてその中心にある「恒常性維持機能」を観察し、動物の持つすばらしい適応能力を理解することが目的です。

  十和田キャンパスには敷地内に多数の動物飼育施設があるため、講義で学習したことを学内の動物を用いた実習ですぐに確認することができます。やはり実際の動物を用いての実習は学生に与えるインパクトが違います。また、実習後のレポート提出は学習内容をより深めることに役立っています。

  • 1.今回の実習は牛のすぐそばまで近寄っての測定となります。そのため、おとなしい牛を選ぶと共に牛の安全な扱いについても十分、注意を受けます。
  • 2.前肢皮膚温の測定もあるため、後肢の保定技術も必要です。後肢に密着し、後肢の動きを抑制します。
  • 3.呼吸数の測定です。呼吸に連動した腹部の動きを見ています。決して「この牛、どうやったら起きてくれるんだろー?」と、途方に暮れているわけではありません。
  • 4.体温は深部体温として、直腸温度を測定します。これは小さな変化を見逃さず、より正確に測定するためです。
  • 5.これは心拍数を測定しています。尾の内側を走る「尾動脈」に指先を当てて拍動を感知しています。
  • 6.いよいよ皮膚温の測定です。まずは腹部にセンサーを当てています。
  • 7.続いて、前肢の前膊(ぜんぱく、人間の肘から手首つまり「腕」にあたる部分)の測定です。測定者は片手を前肢の関節に、片手でセンサーを前膊にあて、牛の動きを把握しながら測定しています。またチームメイトは後肢に体を当てて、測定者の安全を確保しています。
  • 8.測定で得られた結果を集計表に記入し、全員で共有します。
  • 9.最後は、得られた結果を使っての「まとめ」と考察についてのヒントを説明します。これで、より良いレポートが書けるはず(?)です。
  • 10.疑問点があれば直ぐに質問して、理解を深めます。

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