北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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動物資源科学科実習紹介−家畜審査論実習(1)

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家畜の能力を外貌から判断する−家畜審査論実習(1)

2017年8月18日

  今回と次回は4年生の前期に開講される「家畜審査論実習」についてご紹介します。

  人々の生活に多くのものをもたらしてくれる家畜ですが、人間はその能力(成長速度・繁殖能力・産肉能力・泌乳能力など)をより高めようと「改良」を続けて来ました。そこでは高い能力を持った個体の遺伝子だけを残せるように、子供を産ませる(交配に用いる)家畜を選抜します。その選抜方法の一つが「外貌審査」です。

  北里大学 獣医学部 動物資源科学科の教育における特色の一つに実習科目が充実していることが挙げられます。また、東北地方に位置するキャンパスで、校内に附属農場があり、いつでも動物を用いた実習が可能であるということも大きな特色の一つです。

【外貌審査】
  家畜の持っている優秀な遺伝子を残すために、「選抜・淘汰」という方法が用いられます。つまり、多数いる群れの中から優秀な個体を「選抜」し、選ばれたその個体の子孫だけを残していく(それ以外の個体は子供を残せず遺伝子としては「淘汰」される)と言うことです。
  優秀な遺伝子を持っているかを調べるためには、
1)外貌 exterior(審査)
2)能力 performance(検定)
3)血統 pedigree(調査)
4)後代検定 progeny test(検定)
といった方法がとられますが、これらを「家畜改良の四本柱」と言います。
  この実習では牛と豚を対象に、個体の体型、資質を外から見て、個体の経済的能力を推察し、遺伝形質を判定しようとする「外貌審査」について学習します。

  実習の目的としては以下の5つを設定し、実際に牛豚を使いながら、審査をおこなっていきます。
(a)家畜体各部位の名称を知ること
(b)家畜体への接近および触査方法を知る
(c)家畜の体重および体部位測定方法を知ること
(d)年齢鑑定ができること
(e)審査標準を理解すること

  実習ではまず、(a)〜(d)で豚という家畜の扱い方から基本的な情報である体の各部位の名称と体尺測定を紹介します。

  多くの家畜には外貌を評価するために必要な体部位名称が付けられています。また、それらの部位を区分するためには基本的に骨格が用いられます。
  そのため実習では豚の体部位とその境界を確認するために、直接、体にそれらを記入していきます。学生は豚の体を直接触りながら、扱いに慣れるとともに、体の構造を理解していきます。
  次に、成長段階と密接に関係する体尺測定、人間でいうところの体重や身長測定にあたりますが、測定部位はもっと多くなります。
  測定終了後には月齢ごとに示された全国平均値と測定値を比較し、測定に用いた豚の成長速度や能力を評価します。

  十和田キャンパスでは敷地内に農場があるため、講義や実習で必要な動物をいつでもすぐに利用することができます。また、動物資源科学科の学生ならば誰でも、農場の動物や研究室の動物の世話をすることができ、学生は毎日の経験から、知識と技術を積み重ねています。

  • 写真1:「体部位名称」の項目です。体の部位に該当する位置に番号を付けていきます。まず、最初は豚に接触する方法を学びます。枠の中にいる豚に声をかけながら近寄り、体に触れます。
  • 写真2:ちょっとおっかなびっくりですが、枠の中にいる豚に声をかけながら近寄り、体に触っています。
  • 写真3:仲間がおこなっているのを見るのも勉強のうちです。
  • 写真4:各部位の区分は骨格が基準となりますが、豚の場合、外から触っても、骨にたどり着けず.....なかなかわかりません。
  • 写真5:全ての番号を付け終わりました。
  • 写真6:全ての番号を付け終わったところで記念撮影ですが、豚さんにはいい迷惑かも?学生の皆さんがしているのはピースサインでは無く、豚になったつもりの「偶蹄目サイン」です!?
  • 写真7:次は「体尺測定」、つまり豚の成長の程度を確認する健康診断みたいなものです。まず、正確に計測できるように、道具の使い方を確認します。これは「カリパー」という器具を用いて、「体の幅」を測定しているところです
  • 写真8:続いて、「尺杖(じゃくじょう)」を用いて「胸深」を計測しています。胸深は、前肢の直ぐ後の背中と胸の間隔、つまり呼吸器や循環器(肺や心臓)を納めている胸部の発達を見ます。人間で言うところの「胸の厚み」ですね。健康に育てるためにはこのような「内臓の発達」を外貌から推測することも必要です。
  • 写真9:これは巻き尺を使って体長を測定しています。豚の場合は耳の間からしっぽの付け根までが体長です。首・背中と凸凹があるので正確に測定するのは結構、難しいのです。
  • 写真10:これは「管囲(かんい)」の測定です。前脚の骨の部分を測り、骨格の成長や個体の特質を判断します。
  • 写真11:各自が測定した値は、豚の月齢によって設定されている標準値と比較していきます。今回測定した個体は胴伸びが良く(胴が長く)、管囲の太い(骨の発達がよい)、ただ少し短足のブタさんということになりました。

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