北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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動物資源科学科実習紹介−動物飼育管理学実習(3)

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個体管理と群管理のために−様々な個体標識の方法

2018年7月9日

  第3回目は、動物の管理や登録に必要な「個体識別」についてです。個々の動物の健康管理や多数の動物を管理したり、さらに「身元の保証」をするのに「個体標識」が必要です。

  北里大学 獣医学部 動物資源科学科の教育における特色の一つに実習科目が充実していることが挙げられます。また、東北地方に位置するキャンパスで、校内に附属農場があり、いつでも動物を用いた実習が可能であるということも大きな特色の一つです。
  ここでは数回にわたり2年次前期に開講される実習科目の「動物飼育管理学実習」を紹介していきます。

【個体識別】
  家畜は生産を行う段階で、多数の個体を同時に管理しなければなりません。モンゴルの遊牧民などは自分の家畜を数百頭の単位で、一頭一頭、識別できるといわれていますが、私たちの生産現場ではそこまでの数を認識することはできません。また、最近はトレーサビリティー(追跡可能性)の面からも、個体管理(個体識別、登録)を完璧にしておかなければなりません。
  「個体識別」の実習では、「個体識別」のためにいくつかの「個体標識」を行います。
  まず、春先に生まれた子羊に「ネックタグ」を着けます。正式な個体識別をするまでの「つなぎ」です。
  次に耳に個体番号を入れ墨し、また耳標(イヤータグ)を着けます。一人が子羊を保定し、一人が耳介(人間の耳と耳たぶに当たります)を消毒し、血管や軟骨部分を探し、それらを避けて、柔らかい組織に入れ墨とタグの装着をします。入れ墨は永遠に消えませんが、普段はちょっと確認し辛いので、同時に耳標を装着します。耳標は外れることがあるので、両方、行う必要があるのです。
  人間でいえば入れ墨はタトゥー(tattoo)、耳標はピアスを付けるのと同じことですね。ただ、羊の場合は、自ら望んで着けるわけではないのですが.....
  装着時にはストレスがかかりますから、できるだけ短い時間で操作を行う必要があります。そのためには、装着する人の技術もさることながら、保定する人の技術が物を言います。

  牛、特に和牛の登録には鼻紋採取が欠かせません。子牛の時と成牛になったときと、合計二回、鼻紋を採取し、同じ個体であることを確認(個体識別)して、登録をおこないます。牛の鼻紋は人間の指紋と同様、一頭一頭、模様が異なりますので、個体識別が可能なわけです。もちろん、成長しても模様は変わりません。

  十和田キャンパスでは敷地内に農場があるため、講義や実習で必要な動物をいつでもすぐに利用することができます。また、動物資源科学科の学生ならば誰でも、農場の動物や研究室の動物の世話をすることができ、毎日の経験から、知識と技術を積み重ねることができます。


  • 写真1:実習の始まり。これから子羊を使った「ネックタグ」と「入れ墨」についての説明です。
  • 写真2:「はい、それでは操作、やってみたい人?」今年の学生は積極的です。実習もスムーズに進みます。
  • 写真3:今回は天気も良くて、絶好の動物飼育管理学実習日和でした。
  • 写真4:複数の親子が一緒に暮らしている場合、子羊を識別するために個体番号を書いたタグを樹脂製の首輪で装着します。
  • 写真5:子羊を板の上に尻餅姿勢で座らせ、一人が保定し一人が操作をします。キツくならないように、成長を見越して余裕を持たせます。ただし、農場職員から、「締めすぎず、緩すぎず。緩いと引っかけてしまうので。」との注意を受けて。
  • 写真6:樹脂製首輪のあまった部分を切り落とします。他の子羊がいたずらして引っ張ると、頸が締まってしまいます。
  • 写真7:次は、「入れ墨」です。まずは消毒を。アルコール綿で耳を綺麗に消毒しながら、入れ墨が見やすく、かつ、安全な位置を確認します。
  • 写真8:続いて、耳介の内側に墨を塗りつけます。
  • 写真9:入れ墨器を耳に当てます。
  • 写真10:握りを挟んで針を刺します。
  • 写真11:出血がないか、墨が十分入ったかを確認します。
  • 写真12:次は耳標の装着です。実は、未だ子羊の耳が十分大きくなっていないので、既についている成ヒツジの耳標を交換することにしました。
  • 写真13:個体番号が書かれた耳標を専用の器具を用いて装着します。一瞬で装着するのが「コツ」ですが、保定をしているもう一人の作業者と息を合わせる必要があります。
  • 写真14:実際に装着された子羊の様子。装着するとこんな感じです。後からはっきり番号が読み取れます。
  • 写真15:こちらは牛を使った「鼻紋」採取です。牛は人間が押さえるわけにはいきませんので、「保定枠」に収容されています。
  • 写真16:最初に4年生が見本を見せてくれましたが、農場職員の笑顔は、「上手くいったね!」か「あはは、失敗しちゃったね!」のどちらでしょう?
  • 写真17:牛の鼻の先端部分(鼻鏡といいます)には、人の指紋のような模様があり、一頭一頭異なります。まず、ローラーを使ってここにインクを塗りつけます。次にそれを紙で吸い取ります。
  • 写真18:うまくいくとご覧の通り! 鼻紋が採取できました。
  • 写真19:採取した鼻紋です。
  • 写真20:附属農場で飼育され、実際に登録をおこなった牛の登録証です。子牛時代の鼻紋(左側)は、成長した後(右側)でも、中央部分の模様が全く変わっていないのがわかるでしょう。

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