北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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動物資源科学科実習紹介−動物飼育管理学実習(4)

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羊と羊毛〜見ると触るとでは大違い〜

2018年7月20日

  毎年、春になると1年間かけて伸びた羊の毛を刈る剪毛(せんもう)実習がおこなわれます。

  北里大学 獣医学部 動物資源科学科の教育における特色の一つに実習科目が充実していることが挙げられます。また、東北地方に位置するキャンパスで、校内に附属農場があり、いつでも動物を用いた実習が可能であるということも大きな特色の一つです。
  ここでは数回にわたり2年次前期に開講される実習科目の「動物飼育管理学実習」を紹介していきます。

◎羊の剪毛実習では、羊からの生産物である羊毛を収穫するという作業を通じて、中型家畜(動物)の扱い(ハンドリング)を身につけます。動物に負担の掛からない姿勢や押さえ方、柔らかい皮膚を痛めずに鋏を使う方法などを学びます。

【羊の剪毛】剪毛とは毛刈りのことです。家畜羊は、野生の羊から家畜化される過程の中で、現在の家畜羊のような綿毛(wool)を生産するようになりました。この綿毛は毎年、春に人間が刈り取ってあげなければなりません。刈らないとこんなことに。   実習では、教員による毛刈りのデモンストレーションにより、羊の保定法、鋏の使い方などを確認した後、自分たちが担当する羊の体重を測定し、羊の保定を各自が実際におこなってから、剪毛に移ります。

  毛刈りのプロは自動バリカンを用い1頭を1分ほどで刈り上げますが、初めて毛刈りをする学生は、毛刈り用の大きな鋏を用い、一握りずつを確かめながらおこなうので1時間以上掛けておこないます。
  羊の表面は雨風に晒されているのでさらっと(?)していますが、毛刈りを進めていき皮膚に近い部分を触ると非常に油っぽいので、学生は必ずびっくりします。これはウールグリース(精製したものがラノリン)といい、羊の皮膚や長い毛を保護する役割を持っています。
  また羊は反芻動物なので、体を横にしておくと胃の中にガスがたまってしまいます。ガスを排出させる(要するにゲップをさせる)ために頸の下に膝枕を当てたりします。この様に、扱う動物に対する配慮をしながら必要な作業をおこなえる知識と技術を身につけるのもこの実習の目的の一つです。

  十和田農場には研究室の学生が世話をするコリデール種羊、農場所属のサフォーク種およびマンクスロフタン種羊がおり、教育研究に役立っているとともに、草地でのどかに草を食む姿が学生や来場者を和ませてくれています。


  • 写真1:毛刈り「実習」なので、剪毛の前後に体重を測定します。奥にはこれから毛刈りをされる羊たちが出番を待っています。
  • 写真2:これから毛刈りをされる羊たち。今日はデモンストレーションと学生4チーム、合計5頭の羊が出番を待っています。
  • 写真3:まだかなー
  • 写真4:最初は毛刈りのデモンストレーション。演じるは十和田市近郊の羊牧場のオーナー、この道30年のベテラン(ではなく、研究室の山崎先生)です。まずは羊の誘導から。
  • 写真5:続いて、羊の保定のために、「転がすように」して羊を膝の上に載せます。
  • 写真6:お尻を落として、上半身を両足の間にぴったりと挟むと、この通り、羊はおとなしくしてくれます。
  • 写真7:羊が落ち着いたところで、顔・頸から毛刈りを始めます。今回はデモンストレーションをしながら、鋏の使い方・皮膚を挟んで切らないコツ(羊の皮膚は思った以上に柔らかく、少しでも引っ張ると伸び上がってしまい、鋏で切ってしまうことになります)を説明します。
  • 写真8:顔・頸から肩まできました。初めて羊の毛刈りを見る学生も多く、教員の「一挙手一投足」に興味津々です。毛刈りをする方は、それでなくても重労働なのに、しゃべりながらの作業で息も上がりがち?
  • 写真9:今度は向きを変え羊に向かい合うようにして、背中の毛を刈っていきます。この段階では、見ている学生の心の声は「なんだ、簡単そうじゃん!」です。
  • 写真10:どんどん背中を進んでいきます。
  • 写真11:あたかもコートを脱がすような感じに毛刈りが進んでいきます。毛の表側は雨風に打たれ汚れていますが、内側はきれいなクリーム色です。この段階で、見ている学生の心の声は「なんだ、楽勝じゃん!」かな?
  • 写真12:一通り刈り終えて、刈った毛を広げています。
  • 写真13:この状態の一頭分の羊毛を「フリース」と呼びます。刈り取られた毛の、その後の処置について説明していますが、実は疲れて息も途切れ途切れ。
  • 写真14:さあ、これから学生自身での毛刈りが始まります。初心者の学生の場合、一人では刈れませんので横に倒して数人で保定しながらの共同作業です。研究室の4年生に手伝ってもらい、鋏の使い方を教わりながら毛刈りのスタートです。横に寝かせた羊を、皆で押さえながら、お腹の方から背中の方に水平(背骨と平行)に鋏を動かして刈っていきます。
  • 写真15:おっと、こちらでは「絞め技」で羊から「一本」取ろうとしている学生が・・・。
  • 写真16:腹部から背中にかけて、水平に鋏を進めていくはずなのですが、やりにくいお尻・前足から頸の部分が、どうしても、残ってしまいます。
  • 写真17:みごとな「アーチ状」(?)に刈り進んでいます。
  • 写真18:このチームはフリース状に毛刈りをすることができました。チーム全員と「羊」の協力のおかげです。
  • 写真19:写真19:次に、刈り取った毛を、各自、量り取ります。約100gずつ持ち帰り、綺麗に洗い、乾燥させ、再び重さを量ります。これらの数値を使って「洗い上げ歩留まり」・「洗毛重量」・「洗毛率」などを計算します。これにより1頭の羊から綺麗な羊毛がどれだけ収穫できるかがわかります。
  • 写真20:約100gで良いのですが、多い分には問題ありません。洗うのにちょっと手間がかかりますが。
  • 写真21:洗い上がった毛は学生にプレゼントされます。洗い上がった自分の羊毛を使って人形(羊形?)やモビール、フェルトの花瓶敷き(?)など、独創的な作品を作り上げる学生もいます。

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