北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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動物資源科学科実習紹介−動物飼育管理学実習(10)

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  例年は4月から始まる十和田キャンパスの新学期にあわせて実習の様子を“ほぼ”リアルタイムで報告できるのですが、新型コロナウイルスの影響で、実技を伴う実習の開始が遅れました。
  そこで、受験生の皆さんや相模原キャンパスでの講義実習がまだ始まっていない動物資源科学科新入生の皆さんに向け、これまで獣医学部ホームページに掲載された「動物飼育管理学実習紹介」のページを再掲載して、少しでも「通常の」十和田キャンパスの様子を感じとってもらい、「外出自粛」・「自宅学習」のストレス解消に役立ててもらえればと思います。

  第10回目は、草食家畜の飼料生産に関する実習です。牧草については第6回で取り上げていますが、ここでは生長した牧草を収穫・貯蔵するまでを学びます。


自給粗飼料の生産と貯蔵− II .乾草とサイレージ
〜自分たちで作る保存用飼料〜

初回掲載:2017年8月4日

   動物を飼い育てるために必要な飼料に関する知識も動物資源科学科学生には必要です。先におこなわれた「自給粗飼料の生産と貯蔵− I 」では動物生産を支える動物の「食べ物」のうち、草食動物であるウシ、ウマ、ヤギ、ヒツジ等の食餌となる「草地と牧草の種類」について勉強しました。今回は、保存用飼料の作製時に使われる機械の説明を受けた後に、実際に自分たちで「ミニサイロ」を作り、保存の原理を理解しました。

  四季がある日本、特に北日本では、冬期間、家畜の飼料となる植物の生長が停止するため、冬期間に与える飼料を春から秋にかけて準備しておく必要があります。それを「保存用粗飼料」といいます。
  今回の実習では、まず、農場職員による保存用粗飼料の調製手順・使用機器の説明を受けました。その後、草地から保存用飼料となる草を収穫し、小さな密閉容器(ミニサイロと呼んでいます)に詰め、牧草の保存形態の一つである「密閉した状態での乳酸発酵により腐敗を防止した牧草」つまり「サイレージ」の作製を試みました。
  集めた草を、教室にもちかえり、選別・細断・埋蔵(容器に詰める)・密閉という、一連の操作をしました。埋蔵時には容器中の空気をできるだけ減らす必要があるので、割り箸で草を押し込みました。
  密閉した容器は一定期間保存し、次の実習の時に出来具合を評価します。

  • 写真1:農場職員による保存用粗飼料調製の手順と使用する機械の説明です。全ての機器(アタッチメント)はトラクターに接続して用います。
  • 写真2:ここでは刈り集めた牧草をバームクーヘン状に巻き取った「ロールベール」に気密性を保つためのフィルムを巻く「ラッピング」という作業を見学しました。まずロールベールを「ラッピングマシン」に載せます。
  • 写真3:フィルムをロールベールに巻き上げています。
  • 写真4:ほぼ巻き上がりましたが、こうして気密性を保った状態にしておくと、中の酸素は消費され、「嫌気的発酵」が進み、腐敗することなく保存できます。
  • 写真5:続いて、ミニサイロに収納する牧草を集めています。
  • 写真6:教室に戻り、サイロに詰める草を選別します。
  • 写真7:サイロの中の空気を押し出すために、割り箸を使って草を詰め込んでいます。この作業がサイレージの「でき」に影響するのでみんな真剣です。

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