北里大学 獣医学部 動物資源科学科

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動物資源科学科実習紹介−動物飼育管理学実習(13)

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  例年は4月から始まる十和田キャンパスの新学期にあわせて実習の様子を“ほぼ”リアルタイムで報告できるのですが、新型コロナウイルスの影響で、実技を伴う実習の開始が遅れました。
  そこで、受験生の皆さんや相模原キャンパスでの講義実習がまだ始まっていない動物資源科学科新入生の皆さんに向け、これまで獣医学部ホームページに掲載された「動物飼育管理学実習紹介」のページを再掲載して、少しでも「通常の」十和田キャンパスの様子を感じとってもらい、「外出自粛」・「自宅学習」のストレス解消に役立ててもらえればと思います。

  第13回目は、動物の飼育だけでは無く、色々な場面で役立つ「ロープワーク」を学びます。農場でのロープは牛を繋いでおいたり誘導したりと、色々な場面で活躍します。


牛も綱一本で自由自在?−ロープの基本から頭絡作りまで

初回掲載:2017年11月27日

  今回は大昔から人々の暮らしに役立ち、もちろん動物の飼育にも利用されてきた「綱−ロープ」についての実習です。まずはロープの基本、端がほどけないようにする端末処理と輪に加工する方法、そして牛の頭部に掛ける「頭絡−ハルター」の製作方法を学びます。これらは様々なロープ、様々な大きさの動物に応用できます。

【ロープの基本から頭絡作りまで】
  今回は人々の様々な暮らしの中で利用されている「綱−ロープ」と「結びの技術」を学びます。
  動物の飼育には、首輪・頭絡・引き綱を始め、保定用の綱など、様々な場面で「綱−ロープ」が役に立っています。
  「綱−ロープ」は「縒り(より)」によるものと「編み」によるものに大別されますが、縒り綱は末端を処理しないとすぐにほどけてきます。そこで、学生は配られた撚り綱の片側に、まず、編み込みによる末端処理をおこないました。家畜の飼育で使われる綱は通常、「三つ縒り」と呼ばれ、3本の「子縄(こなわ)」からなりますが、端末を10cmほど、子縄の状態にほどき、そこに「クラウン・ノット」と呼ばれる「三つどもえ状態」を造り、さらにあまった子縄を下方向に編み込んでいきます(「バック・スプライス」)。これで末端がほどけることはなくなります。
  次いで、もう一方の端に輪(「わさ−アイ・スプライス」)を作ります。こちらは結構、上級技で、きれいに仕上げるには編み込みの仕組みを十分に理解している必要があります。

  これらが一通り出来上がったら、次は長い綱を使って牛用の頭絡の作製です。これは「三つ輪結び」と「一重結び」という結び方を使い、仕上げていきます。三つ輪結びはその名の通り、中心から三方向に伸びた「輪」を組み合わせることで結び目を作りますが、裏表があるため、左右の組み方を間違えると思った通りに組み上がっていきません。

  今回の実習では、いつもの農場内ではなく、実習室内で行いました。実験台に広げたテキストを見ながら、教員と研究室の専攻生にアドバイスをもらいつつ、時には一度編み込んだ子縄をもう一度外しながら、課題を達成させていきました。

  普段は敷地内にある農場で実習を行うのですが、時には教室でのこの様な実習も行われます。実際の牛の頭の大きさを思い出しながら、出来上がった頭絡の微調整を行いました。
  また、頭絡と結びの技術は、様々に応用できます。例えば、細めのきれいな紐を使って愛犬の散歩用リードや、胴輪(ハーネス)を作ったり。
  この様に、動物を飼育する知識や技術は身近な生活とも「結び」ついています。

  • 写真1:「綱−ロープ」の基本です。これは化学繊維で出来た三つ縒りの綱で、子縄(ストランド)の先端はライターで溶かして固めています(左)。<br>先端を10cmほど、ほどき「クラウン・ノット」と呼ばれる「三つどもえ状態」を造り、さらにあまった子縄を下方向に編み込んでいきます(「バック・スプライス」)。これで末端がほどけることはなくなります(中)。<br>  先端に作られた輪(「わさ−アイ・スプライス」)は結構、上級技なので、学生は苦労していました(右)。
  • 写真2:見本のボードを見ながら、手順を確認しています。
  • 写真3:子縄の扱いに苦労しています。
  • 写真4:次は三つ輪結びを用いた牛用頭絡の作製です。
  • 写真5:実験台を囲み、テキストを見ながら、「牛用頭絡」作製開始です。6mのロープを使い、まず半分に折ったところから、一つ目の三つ輪結びを作っていきます。
  • 写真6:指導をする研究室の専攻生(4年生)。今日は、研究室で作ったお揃いのポロシャツで参加です。
  • 写真7:二つ目の三つ輪結びの結び方が重要です。
  • 写真8:先輩に確認しながら作っていきました。
  • 写真9:だいたい出来上がったようですね。
  • 写真10:できあがりはこんな感じです。
  • 写真11:最後は、牛の頭に装着して細部の確認が必要ですが、今回は、解剖学研究室に作ってもらった牛の頭蓋骨に装着して確認しました。鼻先が写真10のどこの穴にどう入ったか判りますか?

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