トップ> 学科・大学院案内> 生物環境科学科 >2020年度 卒業論文研究を終えて(4)(土壌環境学系)(生物環境)
土壌環境学系 橋本彩乃
私は「バーブ工を施工したコンクリート三面張り水路における環境修復の評価―いさわ南部地区原川幹線排水路における事例―」と題して研究を行いました.
バーブ工とは水制の一つで主に(1)澪筋の固定や流向の制御(2)土砂の堆積による寄り洲の形成のため利用されています.コンクリート三面張り水路にブロックのようなものを設置することで,土砂を堆積させ生態系の修復に貢献することが考えられます.このような環境配慮工法は河川でよく行われていますが,コンクリート三面張り水路ではほとんど見られません.そこで遷移に伴う環境修復の効果を土砂の堆積や底生動物から評価することを目的とし研究を行いました.
私たちの班は月に1回,岩手県で調査を行っていました.夏の暑い日差しの下でも,冬の冷たい水路のなかでも,作業をしなければならなく,体力的に大変な部分はありましたが,自然を直接感じられるとても良いフィールドでリフレッシュしながら,仲間と協力して乗り越えることができました.卒業論文の執筆では,自分が相手に伝えたい内容を的確に文章に表現することに苦労しました.そのため同じグラフや文章表現を何度も試行錯誤しました.また,調査結果から得られた結果が効果的に相手に伝わるように統計解析の結果を交えながら考察を行いました.
卒論研究は班員だけではなく,研究室の仲間はもちろん,3年生の力も借りて卒業論文を完成させることが出来ました.先生方には,研究の着想から調査,発表会,卒論執筆まで多くのご指導をいただきました.3年生の後期から4年生までの土壌環境学系研究室での経験は学ぶことが多く,自分自身が大きく成長できた1年でした.書類や資料の作成方法や,期限を守ることの重要性,先生のアポを取って打ち合わせの準備をすることなど,今後社会に出たら当たり前のことを実践で学ぶことが出来ました.この経験を忘れずに周りより一歩先を進んでいきたいです.
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