北里大学 獣医学部 獣医学科

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第392回 獣医学科セミナー<Pick Upセミナー>

トップ 学科・大学院案内 獣医学科 新着情報第392回 獣医学科セミナー<Pick Upセミナー>

  第392回獣医学科セミナーを以下のように開催いたします。教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。

タイトル 心臓におけるmatricryptinsの新規作用について
演    者 岡田 宗善 先生(獣医薬理学研究室 准教授)
セミナー内容
(要約)
細胞外マトリックスは組織構造維持に働くだけでなく、周辺細胞の機能調節にも関わる高分子構造体です。この細胞外マトリックスはマトリックスメタロプロテアーゼやカテプシンなどの分解酵素により切断されますが、近年、その分解産物群が様々な生理活性を持つことが明らかになってきました。それら分解産物群はmatricryptinsと呼ばれており、主に抗血管新生作用や抗腫瘍作用を持つことから、抗腫瘍薬としての応用を期待され広く研究されてきました。またmatricryptinsはその他に抗線維化作用や抗関節炎作用などを持つことも報告されており、幅広い臨床応用の可能性が広がっています。一方、心疾患患者やモデル動物でmatricryptinsの発現が変化することは報告されていましたが、その心臓における機能・役割についてほとんど明らかにされていませんでした。そこで演者は基底膜由来のmatricryptinsであるendostatin (XVIII型コラーゲン断片)、canstatin (IV型コラーゲンα2鎖断片)やtumstatin (IV型コラーゲンα3鎖断片)に着目し、心臓における機能解析を開始しました。その成果のひとつとしてcanstatinがH9c2ラット心筋芽細胞においてイソプロテレノール誘導性細胞死を抑制することが明らかになり、matricryptinsが心保護作用を持つ可能性が示されました。今回のセミナーでは、この成果以外にも、これまでに行ってきた心臓におけるmatricryptinsの新規作用に関する研究についてご紹介したいと思います。
Okada M. et al., Canstatin inhibits isoproterenol-induced apoptosis through preserving mitochondrial morphology in differentiated H9c2 cardiomyoblasts. Apoptosis. 2016 21: 887-95.