北里大学 獣医学部 獣医学科

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第397回 獣医学科セミナー<特別講演>

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  第397回獣医学科セミナーを以下のように開催いたします。教職員および学生のご参加をお待ち申し上げます。

タイトル 大きいことはいいこと?組換えタンパク質型ワクチン開発における高分子量化に向けた分子デザイン
演    者 宮田 健 先生(鹿児島大学農学部 食料生命科学科 食品機能科学講座 准教授)
セミナー内容
(要約)
感染症対策にはワクチン開発が非常に重要である。これまで開発されてきたワクチンは主に、弱毒生ワクチンや不活化ワクチンであるが、近年、組換え技術によって作出されたタンパク質をベースにしたサブユニットワクチン(コンポーネントワクチン)の需要が高まってきている。理由はワクチンの安全性だけでなく、従来の方法では対応できない感染症が存在するからである。例えば、マラリアを代表とする寄生虫に対するワクチン開発の場合、寄生虫を培養し、不活化するなど煩雑で、作業が難しいものが多くある。さらに、ワクチンは感染症だけでなく、自己免疫疾患や薬物依存症など幅広い用途があるため、遺伝子工学、タンパク質工学的手法を必要とする場合も出てくる。しかし、サブユニットワクチンは、従来の弱毒生ワクチンや不活化ワクチンより安全性が高いが、免疫原性が低いのが課題である。この課題を克服するために必要だと考えられる要素は、(1)自然免疫を活性化する新しいアジュバント(免疫賦活物質)の開発と(2)ワクチンタンパク質抗原の分子デザインによる機能改変である。特に、後者の場合、タンパク質抗原を高分子量化や反復整列化させる技術や免疫担当細胞を標的化する技術が必要となる。最終的には、これらの要素を組み合わせるためのプラットフォームを創製することで、多くのサブユニットワクチンの開発が可能になると期待されている。
今回、主にマラリア原虫に対するワクチン開発を具体例に取り、分子デザインによってワクチンの機能を向上させる事例について発表する。特に、分子を大きくする(タンパク質の高分子量化)技術がどのようにワクチン機能向上へ影響するか議論したい。