SDGs

Vol. 2 異世界探訪!十和田八幡平国立公園の多様な動植物の調査

SDGsでは、環境保全に関する目標項目があげられています。北里大学獣医学部のある十和田キャンパスは、八甲田山・十和田湖・奥入瀬渓流などからなる十和田八幡平国立公園まで、車で30分~1時間の位置に立地しています。生物環境科学科では、国立公園の中の豊かな自然環境と、そこに息づく多様な動植物を対象とした研究を実施しています。ここでは、異世界のような自然環境の中で行われる、生物多様性保全のためのフィールド調査研究の取組をご紹介します。

□ニホンジカの増加による自然環境の危機

貴重な自然環境をまもるためには、人間活動の影響だけでなく野生動物の影響も監視する必要があります。野生動物は自然の一部では?と疑問に思うかもしれませんが、ニホンジカは例外です。ニホンジカは生息地の環境を大きく改変し、その地域の生物多様性に壊滅的影響を与える力を持つ”生態系エンジニア”であり,放置して個体数が増加すれば、十和田八幡平の貴重な生態系が失われる可能性があります。動物生態学研究室では、自動撮影装置でニホンジカの生息密度の変化を監視するとともに、採食の影響をいち早く検出することを目的として国立公園内の植物相の調査も行なっています。


□コケによる渓流環境の評価

青森県十和田市にある奥入瀬渓流は十和田湖から流入する豊富な水や多様性に富んだ蘚苔類および地衣類に特徴付けられた独特の渓流景観を有し、国立公園の特別保護地区および天然保護区域に指定されています。しかし、近年の交通量の増加や観光客の踏圧の影響を受け、渓流環境の悪化が懸念されています。そこで、国土交通省東北地方整備局や青森県と共同でドローンやAIを用いて、非破壊非接触で奥入瀬渓流内に発達する多様な蘚苔類を環境指標として、渓流環境を空間的に評価する手法の開発に取り組んでいます。


高校生のみなさん、一緒にSDGsの実現を目指し、フィールド調査を五感で学びに北里大学獣医学部生物環境科学科へ来ませんか?十和田の豊かな動植物があなたを待っています。
 
Towada-Hachimantai National Park, Japan - 十和田八幡平国立公園(環境省公式Youtubeチャンネル)

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