さまざまな分野をボーダレスに学び、
環境問題を解決に導く力を身につける。

止まらない温暖化。失われる生物多様性。
地球の健康状態は今、とても深刻な状況です。
地球が健康でなくなったら、人間はどうなるのでしょう。

地球からもらっている水や空気が汚れ、食物も育たなくなる。
地球が健康でなければ、人間も健康に生きられないのです。
人間が病気になったら医師に頼るように、地球にも医師が必要です。

そこで北里大学は、環境問題解決に特化した新学科をつくります。
環境科学、自然科学、データサイエンス、農学など、
さまざまな分野をボーダレスに学び、環境問題を解決に導く力を身につける。
いわば、地球のドクターを育てます。

学びの特徴
地球の問題を、かけ算で解く。

環境問題や食料問題など、地球上の問題は複雑に絡み合って存在しています。
これらを総合的に解決するため、グリーン環境創成科学科では異なる分野をボーダレスに学習。

いろいろな分野の専門性を掛け合わせることで新しい発想が生まれ、解決スピードも加速します。

グリーン環境創成科学科の3つの分野

この分野では、フィールドワークとICT・IoT技術を組み合わせて環境を分析し、環境にやさしい食料生産技術、生物多様性保全に最適な環境管理手法を提案します。医療に例えるなら診察。地球の健康状況を、より高度かつ効率的に診察する力を養います。

授業例:
「データサイエンス」「リモートセンシング」「生物多様性学」など

この分野では、まず土壌や水、森林など各種生態系における物質循環プロセスを理解します。そして、新規技術を用いた環境負荷低減や温室効果ガスの削減・転換方法を検討。身体のメカニズムを理解し、新たな治療法を探ります。

授業例:
「水環境創成科学」「森林生態学」「植物栄養・肥科学」など

この分野では、植物や微生物の分子構造や機能、環境中の作用を理解します。そして植物の光合成や微生物の未知の機能を研究し、それらを活用した温室効果ガスの削減や転換を目指します。地球本来の治癒力を高める、いわば地球の再生医療です。

授業例:
「微生物学」「植物生理学」「バイオマスリファイナリー学」

4年間の学びの流れ

3年次まで広く学び、4年次からテーマを絞り専門的に。

グリーン環境創成科学科を動画で紹介!
研究室
#プログラミング #データサイエンス
#スマート農業 #生物多様性 #保全活動
リモートセンシング研究室
デジタル技術を、
環境保全にどう役立てるか。
リモートセンシング技術を農業や環境モニタリングに応用する方法を研究。例えば、ドローンやGPSを使って畑の状態を監視し、最も効果的な場所に肥料を散布したり、森に生息する鳥の種類や数を、鳴き声による音声解析によって自動で計測したり。デジタル技術を環境にどう役立てるか検討します。
生態情報解析学研究室
生き物たちを、
絶滅の危機から救え。
生物多様性の保全が求められている中、環境調査の手法から調査データの解析方法まで研究します。遺伝情報を解析して、その種の適切な保護方法を科学的に判断することもあれば、フィールドワークを通じて野生動物の生態系を直接観察して考察することも。さまざまな情報解析により、生物多様性の保護を目指します。
こんな人におすすめ
デジタル技術に興味がある人
新しいことを取り入れるのが好きな人
フィールドワークや実地調査が好きな人
#水質調査 #肥料 #森林 
#環境化学 #ナノバブル
物質循環学研究室
地球の血流を良くし、
環境を改善する。
植物の成長に欠かせない炭素や窒素。多すぎると、地球の温暖化や土壌の酸性化などを引き起こしてしまいます。物質がどのように生態系の中を移動するか調べることで、うまく物質が循環する方法を考える。それにより、環境への影響を最小限に抑えた植物の育成や、持続可能な農業に役立てます。
環境創成学研究室
地球を診断し、
理想の状態へ戻す。
環境創成学とは、言うなれば自然環境の保全・修復を考える学問。例えば、山に降った雨が川を通って海に行く間、水の中にどんな成分が溶け込んでいるかを計測することで、空気の汚染度合いや、周辺の環境に与える影響を評価します。また、汚れてしまった水環境をナノバブルにより浄化する実験も行います。
こんな人におすすめ
化学の視点で環境問題を考えている人
いろいろなものを数値化して計測したい人
農業や植物の育成に興味のある人
#バイオテクノロジー #遺伝子工学 #微生物 
#生体メカニズム #バイオマスリファイナリー
生物機能開発学研究室
生物のメカニズムを解明し、
潜在能力を引き出す。
生物の活動に欠かせない生体分子が、それぞれどのような構造・機能を持ち、どのように作用し合うのか。あるいは、遺伝子の情報が細胞における構造および機能にどう変換されるのか。そうしたメカニズムを解明し、応用することで生物が持つ機能を環境問題や食料問題の解決などに役立てます。
バイオマスリファイナリー研究室
微生物の力で、
環境負荷の少ない未来を。
微生物が持つ能力をうまく活用して、環境汚染物質を分解したり、廃棄物を再利用する方法を探るのがこの研究室の目的です。土壌を調べて、微生物を採取してシャーレで培養。その微生物がどのように有機物を分解し、資源を変換しているのか解き明かすことで、微生物による資源の変換技術を開発します。
こんな人におすすめ
生物の不思議に興味がある人
遺伝子組み換えに興味がある人
未知なる微生物の世界を解明したい人
身近なことから、グリーン環境創成科学科の学びを知ろう。

Q1.

問題

北里大学では、野鳥の種や数をある方法で解析しています。それは人間の五感に例えるとどの感覚でしょう?

ヒント:340m/s

Q2.

問題

アスパラガスを柔らかく育てるのに、
最も関係が深いのは次のうちどれでしょう?
①ハーバー・ボッシュ法 ②接触法 ③ソルベー法

ヒント:N2 + 3H2 ⇄ 2NH3

Q3.

問題

光合成反応は強い光をあてると速くなりますが、ある強さに達するとそれ以上速度は上がらなくなります。では、ここからさらに強い光をあてると反応速度はどうなるでしょう?

ヒント:強い光は「活性酸素」を生成するよ!
資格・進路
取得できる資格
中学校教諭1種免許状【理科】(国)
高等学校教諭1種免許状【理科】(国)
(卒業要件単位に含まれる科目のほか、教職関連科目の履修が必要)
※文部科学省による審査の結果、予定している教職課程の開設時期等が変更になる可能性があります。
卒業後の進路
緑地・環境関連業、情報通信業、食品関連業、農業生産企業、農業・環境分野の公務員(国家公務員、地方公務員)、中学・高校理科教員等が挙げられる。