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小動物第1外科学研究室

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研究課題

1. 小動物の骨折および整形外科的治療における生体力学的研究 犬や猫の骨折治療では、金属プレートをはじめとする様々なインプラントが使用されますが、時としてこの治療が骨折の治癒を妨げてしまうことがあります。この多くはインプラントの強度が高すぎることに起因する「応力遮蔽」によって生じるため、インプラントと動物の骨に加わる力学的なバランスが非常に重要になります。当研究室では、「有限要素法」という手法を用い、力学的なシミュレーションを行うことでより早く骨折を治癒させるための治療法を探求しています。 2.小動物の長管骨における骨再生および骨移植に関する研究 犬や猫が交通事故などに遭遇した際、外傷や感染によって広範囲に骨を失うことがあります。失った部分の骨を再建するためには、自己もしくは他の動物からの骨移植を行うか、自己の組織を使用して骨を再建する必要があります。当研究室では、可能な限り自己の組織を利用して骨を再建する方法を研究しています。 3. 小動物の靱帯断裂における生体力学的研究 犬の膝の靱帯(前十字靱帯)はヒトの数倍断裂しやすく、これは解剖学的な差によって生じるとされています。この靱帯断裂では、仮に外科的な治療を行っても、継発する変形性関節症によって関節の痛みを生じることが少なくありません。当研究室では、主に犬に靱帯断裂のメカニズムを生体力学的な手法を用いて研究しています。 4. 犬の椎間板における変性過程に関する研究 短足を特徴とする軟骨異栄養性犬種では、椎間板の加齢性変化が他の犬種と比べて若齢期から進行します。この椎間板の変化が椎間板ヘルニアを引き起こす原因となっています。当研究室では椎間板の変性に関与する要因を探るため、分子生物学的手法を用いて研究しています。 5. 犬のヘルニア髄核における炎症性サイトカインの研究 犬の椎間板ヘルニアでは、ヘルニア髄核による脊髄圧迫および脊髄炎により脊髄障害が起こるとされています。しかし、脊髄炎の病態は未解明な点が多く、脊髄障害に対する影響は解明されていません。当研究室では椎間板ヘルニアにおける脊髄炎に関与する要因として炎症性サイトカインに着目し、分子生物学的手法を用いて研究しています。 6. モデル動物を用いた犬椎間板ヘルニアの病態と治療法に関する研究 犬の椎間板ヘルニアに対する内科治療では、経験的に抗炎症剤を使用することが多いものの、抗炎症剤の適応を裏付ける研究結果は示されていません。そこで当研究室では、犬の病態に即したモデル動物を作成し、抗炎症剤による脊髄損傷および炎症への影響を解析することで抗炎症剤を用いた治療の適否を研究しています。

トピックス

研究業績

[学術論文]
1) Ishino H, Takekoshi S, Teshima T, Uchida K, Sakonju I, Hara Y. Hyperadrenocorticism Caused by a Pituitary Ganglioglioma in a Dog. Vet Pathol. 2019;56(4):609-613.

2) 古田健介, 石井俊治, 新井彩佳, 奧冨紗織, 左近允 巌/骨形成不全症が疑われた犬の2例/獣医麻酔外科学雑誌 2017;48(1&2):15-20

3) Sato A, Teshima T, Ishino H, Harada Y, Yogo T, Kanno N, Hasegawa D, Hara Y. A magnetic resonance imaging-based classification system for indication of trans-sphenoidal hypophysectomy in canine pituitary-dependent hypercortisolism.  J Small Anim Pract. 2016;57(5):240-6

[総説・その他]
1) 左近允 巌/プレートと創外固定で攻略するトイ犬種の橈尺骨骨折 3.プレートを用いた整復術/動物臨床医学 27(3): 91-92, 2018

2) 左近允 巌, 高橋千鶴, 中野弘貴/トイ犬種の橈骨尺骨骨折治療プリンシプル -橈骨尺骨骨折の発生疫学と力学的考察-/Surgeon 21(5): 4-10, 2017.9

[著書・翻訳書]
1) 左近允 巌/第4章 大腿骨の骨折/小動物最新外科学大系9 整形外科2/p. 106-126/山根義久(総監修), 中間實徳(本巻担当編集委員), 高瀬勝晤, 武藤 眞, 山村穂積(編集委員)/インターズー/2019. 2.15

2) 左近允 巌/プログレス 犬の前十字靱帯学 ―治療を極めるための40章―(分担訳)/泉澤康晴監訳/東京/インターズー/p.223-226, p.227-232, p233-238/2018.2

3) 石野寛和/関節の脱臼/犬と猫の救急医療プラクティスvol.2/p. 262-277/岡野昇三(監修)/緑書房/ 2017.12

所在・連絡先

小動物診療センター3階

備考